オーボエ

最近、オーボエの練習にハマっています。
練習できる時間が取れたら、けっこう本気でやります。
3時間くらいはやります。


最初、ウォーミングアップと基礎練習を兼ねて
ロングトーン(長〜く音をのばす練習)をしたら、
スケール(音階)練習とエチュード(練習曲)をやります。
ここまでは、ほんの小手調べ(?)です。


次に、自分をいじめる練習をします。
今やってるのは、バッハのドッペルコンチェルト(オーボエとヴァイオリンがメインの協奏曲)
の3楽章の一部分をひたすら繰り返して練習することと、
シューマンの3つのロマンスを通しで吹くことです。


バッハはテンポがめちゃくちゃ速い曲なので、
最終的には新幹線くらいいきたいのですが、
今はひたすら一般道を50キロくらいで走る感じで
体が覚えるまで練習しています。


シューマンはむちゃくちゃ美しい曲なので、
曲に酔ってしまいがちなのですが、
そんな気持ち良く最後まで吹ける程甘い曲ではないです。
ものすごく息を入れるので、かなりしんどいです。
奇跡的に吹き終えることができたとき、
水泳で1キロくらい泳いだみたいな疲労感があります。


この2曲をやることで、オーボエの体を作ってから、
今度の演奏会の曲を練習します。
今はモーツァルトがお気に入りです。
モーツァルトは演奏させてもらえるだけでありがたい、
そんな気持ちになる程、すばらしい音楽です。
彼が変人だろうが、変態だろうが、全く問題ないです。
音楽以上のものだと思います。


ここまでやると疲労と腕のだるさでもう吹けないかな、
と思うのですが、最後の最後にその時の気分で、
自分の好きな曲を楽譜を見ずに自由に演奏します。


もう吹けないかもというくらい吹いて、
初めて音楽家の人に少し近付ける気がします。
身体的な状態で言うと、体の余計な力が抜けた状態で
最小限の力で楽器を鳴らすことができるのです。
最小限の力で楽器を鳴らせた時、自分の出している音にちょっと感動します。


一人でも多くの人に自分の音楽を聴いてもらえるようになりたいです。
そして少しでも長くオーボエを吹いていられたらと思います。