自分が見ているものの真の姿

「あの人とは合わないな」、もしくは、「合わないだろうな」と思うことがあります。




例えば、前の会社(タカシマヤ)でベビー用品に配属になった日に出会った女性のセンパイ。

私、23才。大卒。文化系。新しい職場にきておっかなびっくりの女の子。

センパイ、38才、独身。高卒。体育会系。つーか、バリバリのソフトボールで、真っ黒に日焼けした、

超強面(こわもて)女子。

そのセンパイと対面した瞬間。

「高校の時の体育の鬼教官そっくり!怖い!この人とは合わんな。」

そう思いました。

で、実際、その人、人間ができてたらまだ良かったんですが、

そんなに世の中上手くできておらず、強面で、しかも、いばりんぼう、あちゃ〜、みたいな人でした。

その人に泣かされたり(心で泣いて、顔で笑うパターンですが)、

いろいろ気い使ったり、とにかく彼女の相手をするのは大変でした。

だって、わたしとは、あらゆる面で正反対の方だったのですもの!





正直キツイという気持ちもありましたが、その時思ったことがあります。

「この人と私は、一見なんの共通点もないように見えるけど、ひとつだけ共通していることがある。

それは、同じ場所(タカシマヤ)にいること。」

つまり、まったく違う人種の人だけど、タカシマヤという場所に多少なりとも惹かれてよってきた、

という意味では一緒。

同じ穴のムジナ(?)みたいな。

そう思うと、同じ場所に惹かれたのなら、同じような感性を一部分でも持っている人。

すなわち、「まったく合わないこともない。自分が心を閉ざさなければ必ず仲良くなれる!」

そう思いました。





ん〜、我ながらけなげ。(自分で言うけど)

で、私は、タカシマヤを4年で辞めることになるのですが、

最後には、そのセンパイが大好きになり、今でも年賀状のやりとりをして、

(先方が送ってくださるので・・・)

古巣タカシマヤに足を踏み入れると、必ずその人を探し歩いてしまいます。

一度好きになると、そういう人はなかなか忘れることができません。

あ〜、あきらめなくて良かった。





自分は、それ以来、価値観が違っても同じ場所にいる人なら、

自分が理解したいと思っている限りは、必ず理解できるんじゃないかな〜、と、

軽くですが、思っています。

これって、キレイごと?

ま、軽くなんで。





というわけで、いきなりですが、

自分の敵は自分ってことで、

視界を狭くしないように、そして、常に心のレンズをよく磨いて、

目の前のものを、できるかぎりしっかりとよく見てやろうと思います。

目に見えているものだけが、全てじゃない。





そんなこんなで、明日もよい一日を過ごせたらと思います。






センパイにびびってた頃のakonin。

え? その下の顔の方が気になりますか?