ソウル・レポート 1

 ◇ 1日目 ◇

関空からアシアナ航空でソウルへ、、、



韓国という国に、ものすごく興味を持ったきっかけは、

NHKの討論番組で、日韓の若者が、文化・スポーツ・政治経済・歴史問題を

討論している姿をみたことです。とても見応えのある番組でした。



印象に残ったのは、

「日本と韓国は、近くて遠い国から、近くて近い国にならないといけない」

「これから日本が発展していくためには、アジアの国と仲良くしなければならない」

「日本と韓国は助け合っていかなければいけない」

そういうことを、偉い大人の人が言ってて、なぜかとても感動しました。

俄然、韓国に興味が湧きました。

なぜ、自分は今まで、同じアジアの国に興味を持たなかったのかと、

不思議になりました。



そんなこんなで、今年の1月、関西・大阪文化力会議というのに参加しました。

ハーバードUniv.のエズラ・ヴォーゲルさん(「Japan as No.1」の著者です)と、

韓国初代文化大臣の李御寧(イ・オリョン)さんが基調講演をされていました。

不勉強なので理解しきれなかったところもありますが、

韓国の、明確で力強い文化戦略の話を聞き、

「韓国、行こう。」と思いました。

それが、旅の始まりです。



でも、これは大義名分。

リアルな目的は、食とファッション、街歩き。

直前には関東・東北地方での大震災もありました。

行くべきか迷いましたが、最終的には、

「倒れるまで楽しもう」と決めて行きました。

旅のお供は、高校時代の親友、朝子さんです。



奮発してソウルのけっこうラグジュアリーなホテルに宿を取り、

夕方のごはんの約束まで、東大門(トンデモン)あたりをブラつきました。

ここって、ファッションビルがたくさん立ち並んでるエリアなんですが、

その一つ、ミリオレに入ると、ものすごい品数。そして、驚きの安さ。

「卸問屋さんですか?」っていうくらい、服があってびっくり。

縫製のアバウトさにもびっくり。

けど、最近の自分、そういうのを受け入れることを覚えました。必要に迫られ(笑)

そして、ここの最上階にあるフードコートで小腹を満たそうと、

チヂミを頼みました。

ていうか、ここのフードコート、韓国のおばちゃんが客引きするんですが、

上がってきたエスカレーターを降りた瞬間、辺りをぐるっと見回すヒマもなく、

おばちゃんのテリトリーのテーブルに座らされました。

さすが、韓国のおばちゃん。私なんて、ひよっこでした。

そして、ここのチヂミ、最初はフツーに食べてましたが、

「青唐辛子入れすぎ〜〜〜、おばちゃん!」

「辛い通り越して、これ失敗作やん!」

と、ほろ苦の韓国フードデビューになりました。


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そう、これは失敗作なのです。

なぜならば、チヂミを持ってくる前におばちゃんが、

私たちのチヂミを別の店員(家族っぽい)のおじさんに見せて、

何やらひそひそ話していたのです。何か、イヤな予感。

そして、チヂミを私たちのテーブルに置く瞬間、

おばちゃんは、さっきまであんなに大きな声でしゃべってたのに、

ささやくような声で、「オイシイヨ」(日本語)とつぶやいたのです。

怪しさMAXの「オイシイヨ」は、数分後、「オイシクナイヨ〜」の悲鳴に。

それ以来、じゃっかん青唐辛子恐怖症です。

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その後、朝子さんのお知り合いキムさんとそのご家族が、

私たちを韓国料理を食べに連れてってくれました。

焼き肉&冷麺、最高でした!

そして、キムさんのお嬢さん(6才&1才、推察)お二人も超かわいく、

楽しい夜になりました。

けど、初日なぜかちょっと疲れました。