ああ、コンサート

この仕事をしていて良かったと思うこと。

それは、出会う人たちがほとんどみんな音楽を好きなこと。

だから、今日初めて会った人とでも、音楽や音楽家や、日本の音楽界や、

日本の鑑賞者たちや、いいことも悪いことも含めて、

あらゆる音楽(もしくはコンサート)にまつわるリアル・トークができること。

仕事で好きなもののことを話せるって、やっぱいいなって思います。




この仕事をしていて残念に思うこと。

音楽とかコンサートとか、そういうのを、数の論理で割り切る場面に遭遇すること。

つまり、このコンサートで採算をとるためには、チケット代は最低○○円で、

お客さんは最低○○人埋めなあかん、とか。例えばですが。

逆に言うと、○○人のお客さんが入る見込みのないコンサートは、、、、

行われない。




私の中で、もっとこんなコンサートがあったらいいのにっていうアイデアはありますが、

でも、それが正解とは限らないと思っています。

自分に自信がないとかいう話ではなく、私が行ってみたいと思うようなコンサートより、

お客さんは普通にベタなアーティストの、ベタな曲目を聴きたいと思っている場合も多いからです。

例えば、秋川さんの「千の風になって」とか。

秋川さんが「千の風・・」歌いすぎて、歌うの嫌いになりませんように。。。

3、4年前から、かれこれ3.000回は歌っているのでは。がんばれ、秋川!




もちろん、ベタなものを聴きたくなるのはお客さんが悪いわけじゃないんです。

誰にでも、聴きたい歌を聴く権利があると思います!(鼻息が・・・台風です)




でも、お客さんは、その聴きたい歌をいったいどれだけの選択肢の中から選べたんだろう。

もしくは、お客さんが聴きたい歌を選ぶという能力は、もっともっと伸ばせるんじゃないか。

もっともっと能力を伸ばしたお客さんは、アーティストがテレビに出ていなくたって、

ボンカレーのCMでなぜかチャイコのピアコン弾いてなくたって、

胸の谷間を見せながらセクシーにバイオリン弾かなくたって、

イケメンというカテゴリーに分類されていなくたって、

自分自身の豊かな感性を使って、聴きたい歌を選べるようになるのではないでしょうか。

メディアとか誰かが作り上げた価値観で選ぶのではなく。




ああ、でもそれって、けっこう壮大な話。

人を変えるなんて、超むずいのに。

しかもコンサートに来てほしいお客さんは、常に2,000人なのに。(クラシックホールの最大キャパです)

私にできる事があるのでしょうか。

わかりません。

とりあえず、明日もいろいろな人たちと音楽にまつわるリアル・トークを展開し、

情報収集できればうれしいです。




地方は早寝早起き。何せ、8時半始業ですから。

ということで、今日は高知で眠りま〜す。



かつおのたたき丼もおいしかったですが、お隣のお汁絶品でした。

この中で土佐のお魚さんたちが泳いでるんじゃ・・ってくらい、魚のダシでておりました。



多分、土佐でしか食べれない小鉢がズラリ。




追伸


でも、好きなことを仕事にするって、言ってみれば、

自分の好きなこと(私の場合は音楽)に対して、社会の中で責任をもつってことですよね?

ていうか、責任をもたせてもらえるってことですよね?すっごいちっちゃい責任のそのまた一部分。

ですよね、ですよね?

それって、ああ、やっぱりステキなことです。

明日も運転がんばります。