東福寺を眺める病室で

なんか時間が立ちすぎて、書くのがじゃっかん面倒だなと思いつつ、

でも、人生で初めてに近い経験なので、書いておこう。

 

4週間ほど前から、東福寺を眺める病室で入院生活を送っています。

東福寺の紅葉も、今日また少し紅くなりましたよ。

 

じつはGW明けに第2子を授かったことがわかり、喜んだのも束の間、

第1子よりも壮絶なつわり地獄が始まりました。

仕事復帰、働きながらの育児(ぺっちゃん感染症よくかかる)、妊娠生活、

この3つのプレッシャーに、私の身体が耐えられるはずもなく、

なんとなく予期していた通り、10月半ばに切迫早産ということで、

ある意味無事に(?)ドクターがストップをかけてくれました。

そんなこんなで、東福寺の樹々が紅葉していくのを見守る日々です。

 

病院にはいろんな人がいます。

今いる大部屋のお隣さん、残念ながら風邪を引いておられます。

私、病室の外に出る時は車イスがマストなので、軽い軟禁状態にあるのですが、

その隣で風邪引かれると、ちょっと辛い。

鼻水ズルズル、タンが絡んだ咳、、、せめてマスクはしてくれよ、

と心の中で叫ぶんだけど。

 

でも、この病室での日々は、本当に神の恵みか!っていうくらい時間があって、

ふだんできないことをしたり、何もせずに昼寝をしたり、

ありがたい時間を過ごさせてもらっています。

その分、治さんが、おばあちゃんたちのサポートをもらいながらも、

一人でぺっちゃんを見てくれているので、申し訳ないなと思うのですが。

 

ぺっちゃんに会えないことが寂しくて、入院してすぐはおいおい泣いてたり、

(歳とると人前で泣くの恥ずかしくなくなってきたけど、私だけ?)

仕事が中途半端なまま休みに入ってしまった悔しさとか、

マイナスな感情がふつふつと出てきます。

でも、本当にありがたいことに、同じ病室のMさんという妊婦さんが、

とても明るくて前向きな方で、Mさんとお話したり、彼女が看護師さんと話しているのを聞くと、

「下向いてたらあかんな。上向こ」って自然と思えるんです。

思い通りにならない辛い状況でも、自分で気持ちを上に向けていく大切さ、

そういうのを教えてもらえて、まだまだ学ぶことはあるなと思います。

私の状況は、赤ちゃんに会うための必要な時間で、最悪の状況ではないからそう思えるんだろうけど。

 

ぺっちゃんは完全にママ離れしちゃってるけど、もう少し妊娠週数が進んで、

もう生まれても大丈夫って時がきたら、

「あっこ(抱っこ)、いい!」(訳:抱っこしてほしい)と言うのを我慢してくれているぺっちゃんを、

思いっきり抱っこしてあげたいです。(できるかな)

 

これから、クリスマスが来て、大好きな年末が来ます。

自由には動けないけど、新しい家族を迎える準備、

一年間お世話になった人たちに感謝を伝える準備、

家族が幸せなお正月を迎えられる準備を、

できる範囲で楽しんでやっていきたいです。