Aurore(オロール)さんと、「一期一会」

パリ、最終日。

パリに来てなぜこんなに文章が書きたくなるのか、

それはある人のエッセイを読んでいるからで、

私はその人のエッセイが大好きだからです。

だから、エッセイを読んでいる途中、

不意にノート型PCのふたを開けてしまうのですね。



今日、Aurore(オロール)さんという女性と再会しました。

彼女とは、この旅行をはじめるほんの数日前に、

京都の回転寿司やさんで出会いました。

3ヶ月間一人で日本を旅しているということを聞いたとき、

他人事とは思えず、その後1時間くらい話をして、

翌日、Auroreさんを家に招待して鍋をしました。



Auroreさんの名前の由来は、フランス語でオーロラとか夜明けとか、

そういう意味なんだそうです。

そのことを聞いたとき、直感で、この人が大好きだなとおもいました。

今日、彼女と話をしていて、彼女は友人によく変わっていると言われる、

自分は他人にどういうふうに見られるかはそんなに気にならないが、

自分のパートナーになる男性には、変わっている部分も含めて、

自分を理解してほしいというようなことを言っていました。

それを聞いて、名前の由来を聞いたときと同じ、

この人が大好きだなという気持ちが、またもくもくと湧いてきました。




Auroreさんに、「一期一会」という日本語を知っているかと聞き、

意味を教えてあげました。

とてもいい言葉だと、彼女はすごく喜んでくれました。

なので、日本には四字熟語というのがあり、

日本人は、みんなそれぞれお気に入りの四字熟語があるんだよと、

ちょっとうそかほんとかわからないことを言いました。

でも、Auroreさんとの「一期一会」、Auroreさんと日本との「一期一会」、

そして、ミュンヘンで見ず知らずの日本人(私)に優しく接してくれた、

ヤンさんとの「一期一会」。

旅は「一期一会」の連続だなとおもいました。